<金見エコツアー体験記>
残暑が厳しい日々が続いていますね。
私は島の暑さにやっと慣れてきた頃です、、!
さて、みなさんは「金見」という場所をご存知でしょうか?
金見とは徳之島北東部にある集落のことで、手つかずの美しい自然と生物、そして人々が共存している地域です。
そんな金見集落では、金見住人を中心に発足した「金見あまちゃんクラブ」が「金見エコツアー」や「ナイトツアー」「農業体験」など、体験型のプログラムを開催しています。
そこで今回は「金見エコツアー」(プレ)に参加させていただきました!
参加者は子供からお年寄りまで18人。
みなさん徳之島に住んでいる方々でしたが、ずっと徳之島に住んでいる方もいれば、東京から数年前に移住してきた方などバックグラウンドは様々でした。
1人1人自己紹介をした後、3時間におよぶツアーがスタートしました!
まずは大きなガジュマルの木を見に行きました。
ここら辺一帯は以前は森のような場所にポツポツと家がある場所で、初夏にホタルも見られたそう。その後は形が変わり、現在は地域住民の手によって整備されました。
ちなみに何人かが手に持っている竹はハブ避け!
日の当たらない日陰にハブはよく潜んでいるらしいので注意とのことでした。
みなさんにハブの恐ろしさを伝えられ少し怯えていましたが、今回はハブには出くわさなかったので良かったです、、!(笑)
続いて島内屈指の観光スポットでもある「ソテツトンネル」を歩きました。
樹齢約300年のソテツにより長い時間かけて作られたトンネルの中は、まるでタイムスリップした気分になるような雰囲気!
両脇から迫ってくるようなソテツの迫力に長い歴史を感じました。
ちなみにソテツの実は有毒なので食べることはできません。
しかし、そんなソテツは毒を抜く等の工夫をすれば食料にすることもできます。
タネで味噌を作れたり、戦時中はおかゆにして食べたこともあったそうです。
栄養もなく美味しくもなかったそうですが、ソテツは飢えをしのぐ上で重要な役割を果たした植物だったとも言えるようです。
そしてトンネルを抜けると展望台が!
「金見崎展望台」からは太平洋と東シナ海の2つの海を同時に見渡せることができます。
展望台にのぼると風がすごく気持ちいい!
ずっとここにいたいと感じてしまいました。(笑)
遠くにはトンバラ岩や奄美大島の島影も見える、なんとも贅沢な景色を楽しむことができました。
絶景をバックに集合写真をみなさんと撮りました(^ ^)
展望台を降りたら、お茶を飲んで一休み!
お茶を飲みながらツアーガイドの元田さんが古くから金見に伝わるビッキャ(=カエル)のお話をしてくださいました。
物語はビッキャたちが奄美大島に旅をするお話。
そのお話を金見口で話してくださいました!
しかし何を言っているかほとんど分からない、、
後で標準語訳をしてくださいました。
ツアーではこのような金見で古くから伝わる物語を聞くこともできます。
気になる話の内容はぜひ参加して聞いてみてください!!
休憩が終わってからはいよいよ金見海岸へ!
ここからは地図に載っていない道を進みました。
地図に載っていない道を進むなんてなんだか冒険している気分、、、
道を進むとそこに見えたのは、、
海!!!
気づいたら海に着いていました。(笑)
ゴツゴツした岩石は「メランジ堆積物」と言い、約1億年前の泥岩だと考えられています。
ここから見える朝日は本当に綺麗なのだそう。
見てみたいですね〜!!
岩場を歩く際は足元にご注意を!
海でもたくさんの生物に出会うことができます。
時間帯によってはウミガメを見ることもできるそう。
また6月下旬〜7月にかけて国指定の天然記念物オカヤドカリの産卵を見ることもできるそうです。
海を歩いてツアーは終了しました。
歩くからこそ見えるものにたくさん出会うことができ、とても楽しかったです!
最後にツアーガイドを担当してくださった元田さんにお話をお伺いしました。
元田さんは生まれも育ちも金見だそうです。
定年後に元々自然が好きでそれに関わる仕事がしたいと思ったことがツアーガイドを始めるきっかだったそう。
金見の自然の豊かさや人の温かさの魅力を、島民だけでなく島外の人にも伝えるために日々努力をしているそうです。
これからは金見の魅力を伝えられる若い後継者がいれば育てていきたいとおっしゃっていました。
島の魅力を伝えられる若い人たちの必要性とその不足がこれからの問題になっていくのだと感じました。
分かりやすい説明と優しい口調のガイドがとても素敵でした!
ありがとうございました!!
それでは、ここらへんで金見ガイドツアーの体験記を終わりにします、、!
「金見おさんぽMAP」を片手に、みなさんもぜひ金見に足を運んでみてはいかがでしょうか?
きっと素晴らしい絶景や自然、生物が待っていますよ。